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☆質屋の風習☆

2009年06月24日 渡辺質店

今回書かせて頂くのは、質屋の風習についてです。

質屋は約800年の歴史がある業種です。

800年の歳月が流れて、時代と共に風習もずいぶん変わってきていると思います。

昔は、大通りから一本波入った路地裏にお店があるのが当り前で
(当店は今もそうですが・・・)

その方がお客様が入り易い、といわれていました。

しかし今では大通りに面していても、気兼ねなくご利用して頂ける方が増えています。

取り扱う品物も、昔は衣類(背広、着物などなど)は主流で
(当店では着物はまだお取り扱いしております!!)

今では、貴金属、時計、ブランド品が主流になっております。

このように時代と共に質屋にも変化が有ります。

その中でも、やはり昔からの良い文化は残していくべきだと思います。

例えば・・・修行

ご存知の通り、私は東京、神田の質屋さんに4年勤めさせて頂きました。

最初は3年間という約束で入社させて頂きましたが、3年目のある日の事

社長より「渡辺君、もうすぐ3年経つんだけどもう少しいてくれないか?」

と言うお言葉をいただきました。

必要としてもらっているんだ!!と思い嬉しい反面、早く岐阜に帰って頑張ろう!!

という気持ちと少し複雑な気分でしたが、父親に言われた言葉を思い出しました。

修行と言うものは仕事を教えてもらう事だから、頑張って修行先に貢献しろ!!

お礼の意味もふまえて、社長のおっしゃる事は断るな!!

返事はと言うと・・・

「こちらこそ、あと1年勤めさせて下さい。お願いします。」

これが「お礼奉公と言うものなんです。

3年でやっと仕事がちゃんと出来るようになり、それで「ありがとうございました。」では

修行先の質屋さんに迷惑を掛けて終わってしまいます

そこで1年お礼の意味を込め、勤めさせて頂きました。

このような、昔からある風習はとても人情味のある良い文化だと思います

今では修行も少なくなり、会社化されている質屋もあるので

質屋の丁稚、修行、お礼奉公などと言う言葉もなかなか聞かなくなりました・・・

それを考えると、私はとても貴重な経験をさせていただいたと思っています。

あの4年間があったので、今も質屋を頑張ってやれているんです・・・

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岐阜の質屋 渡辺質店 渡辺圭一

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